浜名湖ドウマンはトゲノコギリガザミの北限種 浜名湖・遠州灘のカニ

南浜名湖はカニの産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は多くのワタリガニ類などが海と行き来し育ち、深海にもつながる舞阪沖からは深い海のカニが揚がります。
ここでは市場に揚がる浜名湖のカニと海のカニのうち合計16種を紹介しています。
16回にわたり紹介してきました浜名湖・遠州灘のカニ特集は16回目の本日で終了、続いて浜名湖・遠州灘のエビの特集を予定しています。
浜名湖ドウマンは近似種のマングローブガニなどトゲノコギリガザミのこと、数生息することで浜名湖のものが北限種といわれています。
写真はオス、大きなものは1キロを超えるほどの大きさに育ち、特にオスは大きくなります。

こちらが外子を抱えるふんどしが大きいメス、ドウマンはオスは夏に、メスは秋から水揚げが本格化し年内水揚げがあります。
ドウマンとは胴丸のこと、ワタリガニなど菱形のカニと違い甲羅が丸いことから胴丸、ドウマンと呼ばれています。

浜名湖に棲むドウマンは三種類、写真のトゲノコギリガザミ、脚に網目を持つアミメノコギリガザミ、ハサミ脚の先が赤いアカテノコギリガザミ
が生息しています。
かつて幻のカニとまでいわれて減ったドウマンは復活し、手に入りやすくなっています。
ガザミと共に浜名湖を代表するカニとして愛されています。